栄養素ってどんなもの?

栄養素

こんにちは。ねむの木です。

突然ですが、このようなイラストを見たことはありますか?

画像出典:イラストAC https://www.ac-illust.com/main

小中学生のときに、授業でこのような図を見たことがある方も少なくないと思います。

これは、各食品を体内での主な働きごとに「赤の食品」「黄色の食品」「緑の食品」に分類した三色食品群です。
栄養学について詳しく知らない人でも、わかりやすいようにまとめてあります。

食品の体内での働きは、その食品に含まれる栄養素によって変わってきます。

そこで、今回は栄養素の種類やその働きについて解説していきたいと思います。
よろしくお願いします!

【復習】三色食品群について

栄養素についての解説をする前に、まずは三色食品群について復習しましょう。

画像出典:イラストAC https://www.ac-illust.com/main

三色食品群とは、上記の通り各食品を体内での主な働きごとに「赤の食品」「黄色の食品」「緑の食品」に分類したものです。

「赤の食品」は、おもに筋肉や血液などの体の構成成分になる食品です。肉や魚、卵、大豆、乳製品など、たんぱく質を多く含む食品が当てはまります。

「黄色の食品」は、おもに身体を動かすためのエネルギーになる食品です。米やパンなどの穀類や油脂、いも類など、炭水化物や脂質を多く含む食品が当てはまります。

「緑の食品」は、おもに身体の調子を整える食品です。野菜や果物、きのこなど、ビタミンやミネラルを多く含む食品が当てはまります。

この三色の食品をまんべんなく食べることで、栄養素をバランスよく摂取することができます。

栄養素の種類と働き

たんぱく質

たんぱく質は

  • 筋肉や血液、髪の毛、爪などの構成材料
  • 体内での栄養素の運搬
  • 脂質や炭水化物の摂取量が少ないときのエネルギー源

などとして利用されます。

おもに肉や魚、大豆などに多く含まれています。

たんぱく質が分解されるとアミノ酸になります。
アミノ酸は、体内で作ることのできる非必須アミノ酸と、体内では作ることができないため食品から摂取する必要のある必須アミノ酸に分類することができます。

たんぱく質を手軽に摂る方法として、プロテインを活用することが挙げられます。

この「プロテイン(protein)」は、ギリシャ語の「プロティオス(proteios)」が語源となっています。
プロティオス(proteios)は「第一の、最も大切なもの」を意味します。

脂質

脂質は

  • エネルギー源
  • 細胞膜の構成材料
  • ホルモンや脂溶性ビタミンの供給源

などとして利用されます。

おもにバターや魚油などの動物性油脂やオリーブ油や大豆油などの植物油に多く含まれています。

炭水化物

炭水化物はエネルギー源として利用されます。

おもに米や小麦などの穀類やいも類、果物に多く含まれています。

ビタミン

ビタミンは酵素の働きを助けたり、代謝や酸化・還元反応などに関与したりしています。

ビタミンは、脂質に溶けやすい脂溶性ビタミン水に溶けやすい水溶性ビタミンに分類されます。

ミネラル

ミネラルは

  • 骨や歯の形成
  • 電解質として、体液の浸透圧の調整

などで利用されます。

ミネラルは、人が必要とする量に応じて多量ミネラルと微量ミネラルに分類されます。

食物繊維

食物繊維は

  • 便のカサ(容量)を増やす
  • 腸内環境の改善

などで利用されます。

おもに大豆やごぼう、穀類、野菜、果物に多く含まれています。

食物繊維は、水に溶ける水溶性食物繊維水に溶けない不溶性食物繊維に分類されます。

三大栄養素・五大栄養素って?

いままでに解説してきた、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルは、人間が生きていくために摂取することが必要な栄養素です。

三大栄養素とは、このうちのたんぱく質、脂質、炭水化物の3つを指します。
また、これらの栄養素はエネルギー源ともなるため、「エネルギー産生栄養素」とも呼ばれます。

五大栄養素とは、三大栄養素にさらにビタミン、ミネラルを加えたものです。

五大栄養素に食物繊維を加えた「六大栄養素」、さらに水を加えた「七大栄養素」もあります。

まとめ

この記事のまとめです!

  1. 栄養素によって、体内での働きは異なる。
  2. 人間が生きていく上で、バランスよく栄養素を摂取することが必要である。

ここまで見ていただき、ありがとうございました!

参考文献

この記事を書くにあたり、参考にした文献です。

柴田克己,合田敏尚.健康・栄養科学シリーズ 基礎栄養学(改訂第6版).南江堂,
2020,295p.

伊藤貞嘉,佐々木敏.日本人の食事摂取基準(2020年版).第一出版,2020,487p.

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